防災に関する理解
ネイティブライフクリエーター協会の加藤敦子です。
私が防災士の勉強を始めた時に、まず最初に驚いた事。
それは、「避難所の運営は、避難してきた人で行うのだ」という事です。
テレビでの避難所の様子を観ていると、毛布があったり食事があったりしますよね?その様子だけを見て、何となく…ですが、避難所に行くとそういった物が常備されていて、必要ならば貸し出してくれるのかな?分けてもらえるのかな?と思っていました。
避難所というのは、自治体が運営していて、地域の方の為の備蓄品があって、困ったら助けてくれるのかと、何の根拠もなく思っていたのです。
現代に生きる私たちは、「してもらえる事」に慣れすぎているのでしょうね。。。
だから、「避難」という、難を避けて、命を生き永らえさせるための切羽詰まった状況の時ですら、誰かが何かしてくれるとどこかで漠然と思っているのだと思います。自分たちの為に、国がすべきでしょ?住民の為に自治体がすべきでしょ?とどれだけ言っても、そこまで手が回らないというのが現状。
もし、何かがあった時の為に、その地域に住んでいる人達で、自分たちの安全の為に日頃から準備をしておかなければならないということなのです。
考えてみれば当然のことですよね。その地域が被災すれば、自治体の人だって被災者です。警察や消防や、自衛隊だってそう。国民の数に対して、その仕事をしてくれている人だって限られているし、自分の為だけに、こちらの都合で動いてくれるわけがない。というか、物理的にも難しいです。
先日お会いした自衛隊の方が仰っていました。「昔は、乾パンでも喜んでもらえた。でも今は、不満そうな表情で『おにぎりはないのか?暖かい味噌汁が飲みたい』と言われることがあります」と。。。
極限の状態になっても、ワガママが言えて、おもてなしをしてもらえて、自分の為に人が奔走して当然と思えている事に驚きますよね。。。
まあ、そんな事が言えるというのも、安全が手に入って少しは安心できる状態だからこそ、食べる物がもらえるならば、もっとこういう物がいい!という欲が出てくるのかもしれませんが。。。
そして、とにかくまず、その前の段階で、少しでも「安心」「安全」を手に入れる為に、自分の身は自分で守らなければなりません。人を助けるためにも、まず、自分がしっかりと安全を確保できていないといけない。
国が、自治体が、警察が、消防が、自衛隊が…と、自分以外の人をあてにしつつ、どうすればいいのかわからい不安を抱えるよりも、
少しでも知識を身につけ、普段から
出来る事をして、自分や大切な人を守れるような準備を進めておきたいですよね。
私自身も…ですが、学び実践している最中です。
協会では、セミナーやワークショップ、こうしたブログを通じて、少しでも皆様に必要な情報や知識をお届けしたいと考えています。
0コメント