【防災用品】どれくらい丈夫なものにするか


身軽さは正義。

どうも。豊です。



サバイバルの基本に「得るより消耗しないこと」と言うのがあります。

防災用品と言うのは、しっかりしたもので揃えていくと、だいたい丈夫なものは重いので、重さがどんどん重くなり、防災用の持ち出し袋が10キロ超え、なんてこともままあります。これを災害時に運ぶのですから、体力の消耗に繋がることは言うまでもありません。

でも、セットものを買うと、「使わないもの」「使い方がわからないもの」がおおく、またコスト的な問題で作りが貧弱だったりします。100均で揃えたときも、結局耐久性が低い。防災用品と言うのはいざという時に「使う」ためにあるわけで、使うときに壊れてしまっては命の危機になることもありうるわけです。




消耗品と道具を分けて考える

防災用品と言うのは、増やすのはお金を出せばできますが、全体重量を「減らす」というのは、それほど簡単ではありません。ただその一つのヒントとして、この2つの分類が役に立ちます。

基本的に防災用品と言うのは、大きく分けて2つに分類できます。

  • 使えばなくなる「消耗品」
  • 繰り返し使う「道具」

これを分けて考えたときに、どちらに分類するかで必要な丈夫さがだいたい見えてきます。



消耗品は「そのうちなくなる」から、多く持っても意味がない。


上の写真は、セットものの防災用品ですが、これで約1週間/1人分だそうで、全て食べたら無くなります。この他の防災用品も、セットで売られているものはほぼ「全て消耗品」と考えておいたほうが良いでしょう。

食料品やティッシュ、携帯トイレはもちろんですが、電池式のライトは電池が消耗品であり、アルミでできた寝袋なども、なんども繰り返し使えません。出してしまうだけで破れてしまったりもします。避難はいつまで続くかわからないのに、寝袋がすぐに使えなくなってしまうのでは、不安を増やすようなもの。

そして、1週間で用意していれば、1週間経つとほとんど全てのものが「ないも同然」になります。結果として、8日目からは、「全く何も用意していなかった人と何も変わらない」状態になってしまうわけです。

消耗品と言うのは、「なくなる」のです。そして、これをどれだけたくさん用意していたところで、「避難はいつまで続くかわからない」のだから、無限に必要になってしまう。つまりそんなものでの防災の準備は「不可能」なんですね。


この消耗品というのは、消耗しない「道具」に置き換えることで荷物を減らせ、同時にリスクも減らせます。

  • ティッシュの代わりになる「手ぬぐい」や「タオル」をいれてティッシュは減らす。
  • アルミの寝袋をコンパクトになる「登山用の薄手の寝袋」に変える。
  • 水を減らして浄水機能つき水筒にする
  • マスクを布製にする

などをすると、荷物が減らせる上に、想定以上に避難所生活が長引いたときも「なんとかなる」。安心感も違うわけです。



道具は「使用頻度」で丈夫さを決める


防災用品で私が最重要視しているのは、「はさみ」です。

これまでの災害において、「切る」道具というのが使われなかったことはありません。怪我をしたときに服を切らなければならないし、包帯を巻いても、不要分は切ることになります。包帯がなければ服などの布を切るって使う必要があります。レトルトや真空パックの食べ物だって封切りに失敗したらハサミの出番になります。ダンボールを開けたり、紐を切ったり、包丁がなければ食べ物自体もハサミで切ることになります。使い慣れないナイフでは、無駄に手を切ったりして危険ですが、ハサミなら小学生でも使えるし、安全です。

普段の生活でも、他の道具に比べはるかに出番が多いのがこのハサミですが、災害時となるとさらに出番が増えるわけです。

このように、出番が多く、一刻を争うような事態でも活躍するはさみ。これがすぐに壊れてしまうとどうなるでしょうか。

「助かるものも助からない」なんて事態も起きるわけです。

このように、使用頻度の高い「ハサミ」というのは、セットものや100均は避け、文房具レベル以上、できればキッチンバサミレベルの「ぶっ叩いても壊れない」ものを一ついれておいても良いでしょう。


逆に、ハサミがあると「ナイフ」は意外と出番が少ないもの。またそれなり良いものであっても、突く、叩く、コジるなど荒い使い方をすると簡単に壊れてしまいます。一番用途として多いのは、包丁の代わりになるくらいでしょうか。ならば包丁の方がよっぽどいい。

よほど普段から使い慣れている人でない限りは、怪我をする危険の方が高いので、なるべく「小さく軽いもの」にしてしまいましょう。100均のカッターナイフを「消耗品」としていれておいたり、そもそもいれなくても良いくらいです。

このように、使用頻度が高いものは「丈夫でしっかりしたもの」にして、頻度の低いものは100均や消耗品レベルに落としてしまう、もしくは「持たない」ことを選択すれば、無駄な事故を防ぎ荷物を軽量化することができるわけです。

ちなみに、写真のナイフは「ビクトリノックス」のハサミつきのもの。もしナイフを普段から使い慣れているのであれば、ただのデカいナイフではなく、こういったはさみ、ドライバー、缶切りなどの機能がついた丈夫なものを持っておくと、他の道具が減らせます。


道具には必ず「メンテナンス」が必要

消耗しない「道具」ですが、これらは必ずメンテナンスが必要になります。

普段は全く意識していないものですが、ナイフやハサミも使ったら「洗う」最低でも「拭く」ことをしないと、食べ物などを扱えなくなります。そしてそれを拭くタオルやハンカチ、手ぬぐいなどは「洗う」必要があり、ここで水が必要になります。

寝袋や衣服等も、結局水で洗わない限りは使い続けるのに衛生面で限度があります。

つまり、道具に分類されるものと言うのは、ほとんどが、災害時に非常に貴重になる「水」を必要とするわけです。生活用水が確保できないのであれば、「継続的に使えない」のです。

このとき、ティッシュやキッチンペーパーなどの消耗品は、生活用水が確保できるまでの間のつなぎで使うのが有用となるため、数日分の消耗品はやはり有用になるわけです。


バランスを見ながら自分にあったチョイスを

道具類ばかりであればそのメンテナンスに大量の水を必要とし、重くなるため持ち運びに多くの体力と汗を消耗します。消耗品ばかりであれば、1週間もすると何もなくなってしまいます。つまるところ、両方のバランスと、自分のスキルに合わせたチョイスが重要になります。


一度自宅の防災用品を見直して、自分に合わせてカスタマイズしてみましょう。



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