怖いのはトラブルではなく、「リカバリー」が出来ない事

どうも。豊です。

最近も一人で雪山に入り、シカを探して道なき道をテクテク歩いているのですが、やっぱり「迷う」なんてことはたまにあります。



迷っても遭難しないのは、ちゃんと「リカバリー」出来るからです。もちろんトラブルに合わない方がいいはいいですが、トラブルというのは「起きるもの」として考え、トラブルにあってもちゃんとリカバリーが出来る、もしくはエスケープ(脱出)出来る用意や準備をしているから、山に入れるんですよね。

そして、こうやってしょっちゅう山に入っていると、「トラブル」というのは恐れるものではなく、備えるもの、という感覚になってきます。
日常でも、さまざまなトラブルがありますが、ある程度想定し対処できるよう準備しておく事で、特に慌てることがあまり無くなり、落ち着いて行動できるようになるわけです。

でも、どれだけ用意や準備があって、リカバリーができるようになっても、実は「リカバリー」自体が絶対に出来ないトラブルというのがあります。
つまり、この「リカバリー」出来ない事は、起こした時点でアウトになるので、徹底して「避ける」事でしか身を守れない非常に怖い事と言えます。

今回はそんな「リカバリー」が出来ない、怖いトラブルを2つ紹介します。

「一酸化炭素中毒」

先日千葉で、テント内で灯油ストーブを焚いたことで「一酸化炭素中毒」を起こし、鴨猟で山に入っていた男性3人が亡くなったというニュースがありました。

一酸化炭素中毒って、なった事がないと、「なんか苦しくなったりして死ぬ前にわかるんじゃい?」なんて軽く考えてしまいがちで、SNSにも「本人たちの不注意」のようなコメントがたくさん出ていました。

でもこれは「自覚症状が無い」のです。そしてさらに怖い事に、自覚する前に「意識を失う」のです。また、もしなんとか意識があり、自覚できたとしても、その時には「体が動かない」ので、もうリカバリーが出来ないんですね。

夜ストーブを付けたまま寝ると、そのまま「気づかずに」死んでしまうんです。

毎年一酸化炭素中毒の事故が起きていますが、これがなくならないのは「リカバリー」が出来ないからなんです。

「助からない」行動をとってしまう「低体温症」


登山などでよく注意喚起されるのがこの低体温症。冬だけではなく夏にも発生し、災害時でも、雨などで「濡れたまま」過ごさなければならない時などにも発症します。

これの怖いのは、「助からない行動をとってしまう」という意識障害が起きる点にあります。

ただ「寒い」だけであれば、温めれば済むのですが、一度低体温症を発症すると、何かぶつぶつ言い始めたり、携帯があっても助けを呼ばなかったり、助けの来ない方に一人でどんどん歩いて行ったり、と、「異常な行動」をとってしまうのです。
つまり、「自覚がない」というレベルを超えていて、それまでどれだけ備えをしていようとそれが使えなくなりますし、正しい判断や行動が出来ないために、「リカバリー」が出来ないわけです。

これら二つのトラブルは、日常でもあり得ますし、災害時などはさらに発生しやすくなる、決して他人事ではないトラブルです。
あらかじめ調べておき、知識だけでも付けておくことをお勧めします。

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