バリキャリとアウトドア
ネイティブライフ・クリアーター協会の加藤敦子です。
今でこそ、防災に関して学んだり実践したり、アウトドアにも少しは出掛けるようになった私ですが、3年前までは、全く興味がありませんでした💧
地震も怖い、台風も怖い、そんな風に思いはしますけれど、優先されることは何?と聞かれたら、毎日の生活を過ごす事でした。「仕事する」事が最優先の生活です。緊張するのは、自然災害のニュースを見聞きした時だけ。少し経つと、意識が薄れていってしまうのです。
私は、人材教育を担う研修会社を12年経営しておりまして、今のような生活になる前は、毎月自宅に戻るのは数える程度。出張で全国を飛び回って、休みも取らず、72日連勤とか、130日連勤とかざらだった訳です。アウトドアとは全く無縁の生活です。
駅から徒歩5分以内の新築のマンションを借りて、その部屋に飽きたら、また駅から徒歩5分の新築マンションを探す…という感じでしたから、車も必要なし。ましてや、洋服やバッグの収納に場所が取られるので、アウトドア用品が防災にもいい…と言われても、「そんなもの置ける場所は家の中にない」と思っていました。スニーカーですら持っていなかったですよ。
そんな私が、「自然」に対して意識が向くようになったのが6年ほど前でしょうか。
きっかけは、パートナーです。彼が山登りを始めたのですね。直感的に、それは必要な事だと、私も感じました。理由はわからないけれど、それだね!…と感じたのです。
そして、彼が山登りを通して感じた事や、時代の変わり目である今、「人間」がこれからどう生きるべきなのかという話を日常的にする中で、私も山に行ってみよう!と思ったのです。
10年前の私ならば、「山?嫌だ。行かない。暑い。寒い。虫嫌い。」と、興味も示さなかったと思います。自然が心地いいなんて思った事なかったです。整備され、装飾された絢爛豪華な空間こそ、癒され寛げる最高な場所!と感じていたのですから。。。
しかし、自身も変化していく中で、都内のマンションから北海道へ引越しを決めたのが3年前。
今では、「自然、最高!!」です。
人工的なものにあまり興味がなくなってしまい、自然そのものの雄大さや美しさ、無限のエネルギーに癒される毎日です。北海道にいると、安心なのです。何故ならば、生きていく上で必要な、綺麗な空気も、水も食料にも恵まれているから。
しかし、経営コンサルや、セミナー・研修に登壇する為に東京・名古屋・大阪をはじめ都会で仕事しているときには、車も、キャンプ用品や登山用品も身近にありません。
必要なものだけをスーツケースに入れての出張。移動はスニーカーを履いても、仕事の時はパンプス。ビジネスバッグの中には、仕事の資料やPCなど、それでなくても荷物が多い。服装は身軽さ優先ではなくビジネスに相応しいスーツなど。水やちょっとした食料はバッグに入れておくことが出来ても、防災グッズを持ち歩くには限界があります。
例えば会社や、たまたまいた場所には防災グッズが用意されている事もあるかもしれませんが、自分がどこにいる時に、何をしている時に被災するか…を選ぶ事は出来ません。。。いつ、どこで、誰に、何が起こるのかなんて、誰にもわからない。
もしも、今でも人間が、自然と共存するような生活を送っていたら。もしかしたらもっと災害に強かったのかもしれない。でも、現代の私たちの生活は、経済の上に成り立っています。いえ。成り立たせています。(成り立っていると思い込んでいるだけなのかもしれませんがね。)
そんな中、皆さまはいかがでしょうか?毎日、防災の事だけを考え、優先し、危険には近寄らないように徹底的に避けて生きていくことは可能ですか?
それが可能な方には、私たちのセミナーは必要ないのだと思います。例えば、自然の近くで自給自足生活を行っていて、ライフラインが止まっても、大して生活に影響が出ないような方。きっと逞しく生きられると思うのです。
しかし、私もそうですが、そういう訳にはいきません。研修やセミナーやコンサルの仕事は、やめるつもりはありませんし、都会もビジネスも嫌いではないからです。無縁でいきていく事は、現状では出来ないからです。
大事な家族に対しても、そう。常に一緒には要られません。学校や職場にいく家族を、毎日監視することも、心配してついていくことも、何かがあった時に必要なものを届けてあげることも、現実的には難しい。
だから、「毎日、防災の事だけ考えていきている訳ではないのだけれど、いざという時にはこういうものは携帯しています。」とか、「家族みんなで知識をつけて、いざという時の行動は、みんなで共有しています」とか、「ビジネスバッグに入れてあるコレが、実は防災グッズにもなるのです」とか、自分を助ける準備を、無理なく日常的に取り入れる必要があるのではないかと思うのです。大事な人と一緒に。
私は今、毎日携帯するバッグの中に、私にとって必要だと思うものは持ち歩くようにしています。出張の時も、日常生活の中でも…です。
でも、「何が自分にとって必要か」は、人ぞれぞれです。
それを考え、アイデアを共有するようなセミナーも、協会のセミナー内容に入れようと、企画しております。定期的に見直せるように。いろんな人の経験やアイデアも共有できるように。
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